大人成(読み)おとななり

世界大百科事典(旧版)内の大人成の言及

【大人∥乙名】より

通過儀礼【仲村 研】
[村落社会における大人・年寄]
 大人・年寄は村落社会において指導的役割を果たすべく制度化された年長者の組織で,近世以降現代にいたるまで惣村の伝統を継承している近畿地方およびその周辺において存在してきた。大人と年寄はほぼ同じ実態を示す語であり,年齢や経験年数を基準に構成員を組織するところに特色があり,仲間加入の儀礼として大人成りということをする所もある。構成員の交替は,仲間の死亡に伴い補充する所,最年長者が一定の年齢に達したときに抜け,それに伴い新規加入が行われる所,あるいは毎年1人ずつ上位の者から脱退し,それに対応して順次加入する所などがある。…

※「大人成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む