世界大百科事典(旧版)内の大動脈弁閉鎖不全の言及
【心臓拡張】より
…心房では起こりやすく,治療によって復元しやすいが,心室の拡張は徐々に起こり,肥大をも伴い,高度になると復元しにくい。大動脈弁閉鎖不全などでは,正常の4倍以上も心室が拡大する。内径が拡張すると,同じ内圧でも壁にかかる張力は増大し,これがさらに拡張を助長する。…
【心臓弁膜症】より
…しかし聴診法の進歩と上記診断法の発展によって,弁の障害のされ方には弁口が狭くなる弁狭窄,および弁の閉鎖が完全でなく逆流を生ずる弁閉鎖不全があり,ときに両者が一つの弁に同時に起こることが明らかとなった。そこで,心臓弁膜症は障害された弁とその弁の状態によって分類され,僧帽弁狭窄症,大動脈弁閉鎖不全症などの名で呼ばれている。また二つ以上の弁の障害が同時にあるいは引き継いで起こることもあり,そのような状態を連合弁膜症と呼ぶようになった。…
※「大動脈弁閉鎖不全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」