世界大百科事典(旧版)内の大名領の言及
【天領】より
…その後1744年(延享1)に461万石に達して江戸時代のピークを記録したが,やがて漸減に向かい1838年(天保9)には419万石であった。天保期の全国総石高3055万石のうち,大名領73.6%(2249万石),旗本領11.6%(353万石),禁裏・寺社領1.0%(33万石)に対して天領は13.7%の割合であった。天領の分布は全国68ヵ国中47ヵ国に及び,1838年には関東筋94万石,奥羽筋55万石,信越筋73万石,海道筋74万石,近畿筋63万石,中国四国筋39万石,西国筋22万石と広がっており,幕府の膝元である関東,京・大坂を囲む近畿,東海道を擁する海道筋,米作地帯の出羽・越後方面に集中していることが判明する。…
※「大名領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」