世界大百科事典(旧版)内の大塚史学の言及
【大塚久雄】より
…西欧市民社会の形成過程を経済と思想のダイナミズムに即して究明し,大塚史学と呼ばれる独自な世界史把握を打ち出した経済史家。京都市に生まれる。…
【共同体】より
… マルクスによれば,産業資本の成立は人格的自由と直接労働者の生産手段からの分離(いわゆる〈二重の自由〉)を前提し,そのどちらも共同体の解体の中から生ずる。近代市民社会の成立を,私的個人が共同体関係の解体から現れてくる過程として歴史的に分析したのが,大塚久雄,高橋幸八郎らいわゆる大塚史学の人々である(《講座西洋経済史》1960)。ここで研究対象となっている共同体は,主として村落共同体,都市共同体およびギルドである。…
※「大塚史学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」