世界大百科事典(旧版)内の大宰府政所下文の言及
【大府宣】より
…差出書を〈大府宣〉または〈庁宣〉と書き出し,位署は官長の単署であり,様式は国司庁宣と共通している。府発給の下達文書としては,8~10世紀には公式令に定める大宰府符(官長と典1人の位署),11世紀には官長の袖判をもつ大宰府政所下文(大監以下の在庁官人連署)が使われ,所管の九州諸国へ下した。府政所下文は,官長が口頭命令(宣旨)をもって在庁官人に命じて発給させ,その袖に官長が確認の証判を加えた形式であるが,12世紀になると官長は府に下向しなくなり,京都から大府宣をもって府務を行うようになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」