世界大百科事典(旧版)内の大屋安資の言及
【尾張国】より
…これに対し平氏勢につくものは在庁官人以下その数も多く,墨俣(すのまた)川の戦では源氏勢を圧倒したが,平氏の没落後は反平氏勢が勢いを挽回した。84年(元暦1)頼朝は在庁大屋安資に国内を鎮める任務を与えたが,守護・地頭の設置が認められると,武蔵武士小野成綱を尾張守護とした。尾張は頼朝挙兵当時は,その支配領域―東国の西限に組み入れられたが,86年(文治2)地頭設置をめぐる朝廷との交渉の結果,平家没官領以外の所領での地頭停止を約した37ヵ国の中に含まれ,東国からはずされた。…
※「大屋安資」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」