《大森介墟古物編》(読み)おおもりかいきょこぶつへん

世界大百科事典(旧版)内の《大森介墟古物編》の言及

【大森貝塚】より

…学術上の目的で調査された日本で最初の遺跡である。モースはこの成果を《Shell Mounds of Omori》(矢田部良吉訳《大森介墟古物編》1879)として報告した。報告書は,正確で写実的な遺物の図を豊富に掲げ,遺物の詳細な観察にもとづく用途が記されたり,各国の先史遺跡の事例をも引合いにするという高水準の内容で,今日でも報告書の鑑(かがみ)とされている。…

【モース】より

…さらに教育博物館(現,国立科学博物館)を指導,一般向けの講演会にも積極的に参加し,巧みな話術と両手で描く絵で聴衆を魅了するなど多方面で活躍した。 1877年モースは大森貝塚(現,品川区大井6丁目)を発見し,同年から翌年にかけて発掘調査したが,この成果を東京大学は彼の進言によって,和英両文(《大森介墟古物編》《Shell Mounds of Omori》)で79年に東京大学理学部会粋第1冊として刊行した。この報告書は同貝塚出土遺物のセッコウ模型とともに欧米の大学・博物館に配布され,また出土遺物と欧米の先史遺物との交換も行われた。…

※「《大森介墟古物編》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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