世界大百科事典(旧版)内の大河内理論の言及
【大河内一男】より
…大河内は,ドイツの社会政策論の批判的検討を通じて,〈《社会政策の基本問題》〉(1941)を著し,みずから〈社会政策の経済理論〉と呼ぶ独自の理論体系を構築した。この理論は,一般に〈大河内理論〉と呼ばれるほど,社会政策に関する支配的学説となった。戦後,東大社会科学研究所を中心に〈《戦後労働組合の実態》〉(1950)など,いくつかの実態調査を組織し,企業別組合,出稼型賃労働など日本の労使関係を解明するためのキー概念を提示して学界に多大の影響を与えた。…
※「大河内理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」