大葆台燕王墓(読み)だいほだいえんおうぼ

世界大百科事典(旧版)内の大葆台燕王墓の言及

【漢帝陵】より

…前・後漢を通じ,帝王陵で発掘調査されたものはなく,その内部構造や副葬品は不明であるが,文献記載と同時代の墓の発掘調査の実際をあわせ,その一端をうかがうことができる。例えば,棺槨の〈黄腸題湊(心の黄色い柏の材を用いた墓室)〉〈梓宮(天子の柩)〉〈便房(前室)〉は北京大葆台燕王墓,長沙咸家湖曹墓,象鼻咀1号墓,馬王堆1号墓などに見られ,金鏤玉衣や豪華な副葬品は満城漢墓,定県40号墓,曲阜九竜山崖墓などに見ることができる。また,咸陽楊家湾4・5号墓は長陵の陪塚で周勃・周亜夫墓かと思われるが,封土をもち,複雑な木造建築の墓室構造で曲尺形の巨大な棺槨があって,漢陵の〈玄宮〉の様相を推測する手がかりとなる。…

※「大葆台燕王墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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