世界大百科事典(旧版)内の大葉類の言及
【維管束植物】より
…一方,植物の葉に大葉と小葉の2型があり(ジェフリーE.C.Jeffrey,1903),その系統的な成立過程が異なるという考え方も生まれた(ツィンマーマンW.Zimmermann,1930)。この考え方からは同じシダ植物でも,小葉をもつヒカゲノカズラ類(小葉類)と大葉をもつシダ類(大葉類)は別系統の進化の道を歩んできたことになり,さらに,裸子植物も小葉と大葉をもつ別系統の植物群があるという見方も現れた。こうして,顕花・隠花植物,種子・胞子植物,シダ植物,裸子植物という分類群の定義が困難になったり,系統分類としての不合理性が唱えられたりして,それらをひとまとめにして,維管束植物として扱い,その中を系統的観点に立っていくつかの綱に細分した方が自然であるという気運が生まれた(イームズA.J.Eames,1936)。…
※「大葉類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」