世界大百科事典(旧版)内の大蔵省官制の言及
【大蔵省】より
…しかしこの広大な権限は,しばしば他の行政官庁との対立を惹起したこともあって,財政金融の範囲外の管掌事務をしだいに各省に移管していった。 86年2月に大蔵省官制が制定され,同省は〈歳入歳出,租税,国債,貨幣及び銀行に関する事務を管理し,地方の財務を監督す〉と定められ,近代国家の財政統轄機関としての体裁を確立した。本省機構は大臣官房のほか,総務,会計,主税,関税,主計,出納,国債,金庫,銀行,預金,記録の11局が設けられ,そのほかに造幣,印刷の独立の局があった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」