世界大百科事典(旧版)内の大蘇開悟の言及
【智顗】より
…ついで陳と北斉との国境に近い光州の大蘇山にいた慧思の門に入り,7年間にわたって北地系の教学を学び,法華三昧を修めて豁然として大悟した。この体験をふつう天台大師の大蘇開悟と称している。南岳に隠棲せんとする慧思のすすめで,智顗は陳の国都の金陵(南京)に出て8年間とどまり,おもに瓦官寺で《法華経》《大智度論》《次第禅門》などの講説に専念し,江南の学問的仏教に禅観思想の新風を吹き込み,陳の宣帝をはじめ朝野の帰依者を集めた。…
※「大蘇開悟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」