世界大百科事典(旧版)内の大貼りの言及
【新聞】より
…70年代に入ると環境破壊が社会問題化し,新聞社も騒音,振動,排水汚染などに留意しなければならなくなり,また高温で融解した鉛を使用することによる従業員の鉛中毒,腰痛などの労働災害や,労働環境の改善を迫られた。こうして鉛活字のかわりに,さん孔テープを自動写植機にかけることによって1行15字に印字したフィルムを出力させ,このフィルムを写真やカットなどとともに1ページ大に貼り合わせ(大貼り),それをネガフィルムにしたうえ,鉛版のかわりに樹脂版または金属平版に製版して輪転機にかける方式が開発され,1968年《佐賀新聞》がまず採用した。これは製作工程から鉛を追放し,軽量化したもので,HTSに対しCTS(cold type system)と呼ばれる。…
※「大貼り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」