天下三不如意(読み)てんかさんふにょい

世界大百科事典(旧版)内の天下三不如意の言及

【白河天皇】より

…摂関家では師実の後を継いだ師通が没し,その子忠実のときになると政治的な発言力は一段と低下する。法皇の政治は恣意的な面が強く,〈意の如くならざるもの,鴨河の水,双六(すごろく)の賽,山法師の三つのみ〉という,いわゆる〈天下三不如意〉の逸話もその権勢を示すものとされる。 彼は在位中より,後三条天皇の荘園整理の方針をうけついだが,院の近臣団の構成員である受領の要望に合致する。…

※「天下三不如意」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」