世界大百科事典(旧版)内の天台三大部の言及
【智顗】より
…晋王広の懇請により《維摩経疏》を撰述し,揚州に向かって下山の途中に西門石城寺で没した。 智顗は,〈論〉ではなく〈経〉本位の教学を組織し,五時八判の教判(教相判釈)をたてた中国的仏教の大成者であり,主著として弟子灌頂が筆録した《法華玄義》《法華文句》と《摩訶止観》のいわゆる〈天台三大部〉があり,同じく灌頂が集録した《国清百録》は天台山国清寺に関する104種の文献を集めていて,《智者大師別伝》とともに智顗の伝記研究にも不可欠の文献である。【礪波 護】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」