天地開闢神話(読み)てんちかいびゃくしんわ

世界大百科事典(旧版)内の天地開闢神話の言及

【宇宙】より

…漢語の〈宇宙〉は後に述べる〈中国の宇宙論〉にあるように,空間および時間の双方についてそのいっさいをいうことばである。もともとは〈宇〉も〈宙〉も,ともに,(大きな)覆い,つまり家の屋根のことであった。したがって宇宙とは,みずからのすまう世界のすべて,天の下いっさいを包摂する概念といえる。それゆえ,神話的伝承も含めて,すべての自然哲学の体系は,必然的に一種の宇宙論であると考えることができる。後述の〈さまざまな宇宙観〉で見るように,今日,通常〈未開〉社会と呼ばれる自然民族の間にも,当然,ある種の神話体系や自然哲学があり,そこに独自の宇宙観を見いだせるが,いわゆる文明圏にあっても,その文明誕生の古代以来,さまざまな神話および自然哲学が生まれては,みずからの宇宙観を語ってきた。…

【混沌】より

…おそらくこれは,カオスからコスモスが生じることの神話的表現であろう。 この盤古神話は,徐整以前の文献には見えず,はたしてこれが漢民族の最も古層の天地開闢(かいびやく)神話かどうか問題があるのだが,れっきとした古典である《春秋左氏伝》文公18年の条では,渾敦は擬人化されている。彼は帝鴻(こう)(=黄帝)の不肖の子で,悪行を改めなかったため尭(ぎよう)により世界の果てに追放されたという。…

※「天地開闢神話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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