…室町中期の武将。名は資長。道灌は法名。資清の長男。太田氏は,丹波国桑田郡太田郷の出身といい,資清のときに扇谷上杉氏の家宰を務めた。道灌は家宰職を継ぎ,1457年(長禄1)に江戸城を築いて居城とした。76年(文明8)関東管領山内上杉顕定の家宰長尾景信の子景春が,古河公方足利成氏と結んで顕定にそむくと,主君上杉定正とともに,顕定を助けて景春と戦った。77年武蔵江古田・沼袋原に景春の与党豊島泰経らを破り,78年に武蔵小机・鉢形両城を攻略,80年景春の乱を鎮定した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」