奇大升(読み)きだいしょう

世界大百科事典(旧版)内の奇大升の言及

【李退渓】より

…彼の学問は敬を重視し,徹底した内省を出発点とするもので,この立場から朱熹(しゆき)(子)の理気論を発展させ,理自体の動静(運動性)を明言し,〈四端七情〉について理気の互発を主張した。この四端七情と理気との関係をめぐり,奇大升と長年の論争を行ったが,これはのちに継承されて,李朝儒学界の中心課題の一つとなった。彼は謙虚な大学者として歴代の王や学者から党派を超えて尊敬を受け,同時代の李栗谷(りりつこく)とともに朝鮮儒学の最高峰とされる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」