奉写東大寺一切経所(読み)ほうしゃとうだいじいっさいきょうしょ

世界大百科事典(旧版)内の奉写東大寺一切経所の言及

【写経所】より

…(4)第3期 765‐776年ころ(天平神護1‐宝亀7ころ) 当期のうち道鏡の専制期に称徳天皇のための奉写御執経所(762‐767)が内裏に置かれ,奉写一切経司(767‐769)に格上げされて称徳天皇勅旨により《景雲経》(巻数不詳)などが写された。天皇没後に写経所は造東大寺司のなかへもどされて奉写東大寺一切経所(770‐776ころ)となった。 写経所の機構は時期により流動的であるが,例えば751年(天平勝宝3)正月中の写書所勤務者の場合は,経師以下雑使までの延人員は1246人で,内訳は経師(《法華経》を写す)733人,校生(誤字を訂正)146人,装潢(そうこう)(用紙を染め,巻軸や緒をつける)者123人,史生(ししよう)(書記)15人,案主(文書作成)50人,舎人(とねり)(雑使,供奉礼仏)150人,食領29人とあり,そのほかにも優婆塞(うばそく)(守堂)4人,仕丁(沸湯,駈使,雑使,打紙,病)174人が記されている。…

※「奉写東大寺一切経所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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