世界大百科事典(旧版)内の好色道の言及
【遊郭(遊廓)】より
…前期におけるおびただしい色道書の著作は,ひとえに遊郭の案内書的性格が強いとはいえ,ついに《色道大鏡》という大冊の金字塔を生むに至っている。たとえ求道精神が旺盛だとしても,売春に色道(好色道)を見いだしたのは決して個人の趣味に基づく発想でないだけに特異である。これと並行して作り出された〈粋(すい)〉の美学は,やがて中期には〈いき〉や〈通(つう)〉の美意識となって生活全般に及ぶことになる。…
※「好色道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」