世界大百科事典(旧版)内の《妖精の市》の言及
【ロセッティ】より
…その詩は初期の甘美な詩から,愛の別れ,帰らぬ青春,死をうたい現実の空しさをこえて,永遠の安息を模索する神秘的宗教詩へ高まってゆく。《妖精の市》(1862)は純真な少女の誘惑と信仰の葛藤を描き,このテーマは《王子の行列》(1866)にも生きているが,繊細で哀切な感情の抒情詩こそ,彼女の変わらぬ特質であった。【松浦 暢】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」