孟安排(読み)もうあんばい

世界大百科事典(旧版)内の孟安排の言及

【道教】より

…したがって《雲笈七籤》において道教とは,このような洞神,洞玄,洞真の三洞の教の集合的総体を,もしくは伝統的な鬼道の教および儒家,墨家,道家,中国仏教のそれぞれの〈道の教〉の重なりの層の全体を総称する言葉にほかならない。 なお,この三洞の道教経典をそれぞれ十二部に分けて三十六部とする分類法についても《雲笈七籤》(巻六)に具体的な解説があり,その解説の文章は唐初に書かれた道士孟安排(もうあんばい)の《道教義枢》(十二部義)やそれに先行する著者未詳の《玄門大義》(〈釈名〉章)などのそれに基づく。すなわち十二部とは(1)本文,(2)神符,(3)玉訣,(4)霊図,(5)譜録,(6)戒律,(7)威儀,(8)方法,(9)衆術,(10)記伝,(11)讃頌,(12)表奏であるが,この十二部の分類法が,漢訳仏典の《大智度論》(巻三十三)などに記述する仏教の十二分教のそれを取り入れたものであることは一目瞭然である。…

※「孟安排」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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