世界大百科事典(旧版)内の学力調査の言及
【学力テスト】より
…しかし,学力テストは,再生法,完成法,選択法,結合法,真偽法などさまざまな技術が開発されても,その中心は,知識と記憶の量を測ることになりがちであり,思考力,論理展開力,文章構成力などは測定困難なために,教育の中では,その功罪がしばしば社会問題となる。
[学力調査]
教育行政,教育計画の改善や教育研究のために,さまざまな機関が大規模に行う学力実態の調査。戦前の代表的なものは1905年から行われた壮丁学力調査で,これは兵士になるのに必要な基礎的学力を国民がどの程度習得しているかを知る目的で徴兵検査時に行われた。…
【徴兵検査】より
…健康その他では,重度の身心障害者は免役,軽度の身心障害者は丁種,難聴,強度の近視などの障害は丙種とされた。明治中期以降,検査の合否に関係なく全受検者の学力調査が行われ,徴兵検査で全国壮丁の体位,健康,学力の水準をもれなく調査掌握した。 徴兵検査は陸軍管区表に定められた師管および連隊区(歩兵のみ)を徴兵区としてこれを若干の徴募区に分け,壮丁は本籍地が所属する徴募区で受検し,徴募区ごとに配賦された徴集人員数により,甲種,乙種の順に抽選によって,現役,第一補充兵役,第二補充兵役に振り分けられた。…
※「学力調査」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」