世界大百科事典(旧版)内の宇都宮騒動物の言及
【宇都宮釣天井事件】より
…秀忠が急に宇都宮をたって夜通しの強行軍で江戸城に帰った事実と,この年の10月の秀忠による正純改易や越前北ノ庄(福井)城主松平忠直(翌年隠居,流罪)の謀反のうわさとが結びついて,できあがった巷説と考えられる。【高木 昭作】
[宇都宮騒動物]
宇都宮釣天井事件を題材としてこれに虚構をとりまぜ,3代将軍徳川家光に当てはめて作られた俗説をもとに潤色した実録本・講談・歌舞伎狂言などの総称。秀忠の家督相続を家光と争って敗れた駿河大納言忠長の後見役である宇都宮城主本多上野介正純は,家光に恨みを抱いた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」