完全飢餓(読み)かんぜんきが

世界大百科事典(旧版)内の完全飢餓の言及

【餓死】より

…このような状態を飢餓hunger(starvation)といい,それによる死を飢餓死または餓死という。飢餓には食物をまったく摂取しない完全飢餓(水だけ摂取する場合を含む)と栄養の不足または失調による不完全飢餓があり,完全飢餓では,初期のエネルギー補給は筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンで行われるが,グリコーゲン消費後も脂肪によって持続的なエネルギーの補給が行われ,ついにはタンパク質も分解される。最初の1,2日著しい空腹感があるが,その後この症状は消え,口渇,胃部圧迫感,めまいを訴え,皮膚は乾燥状で両眼は陥没,舌も乾燥状で赤変し,アセトン臭を発し,体力も精神機能も衰え,譫妄(せんもう),幻覚がおこり,昏睡に陥り自家中毒,アシドーシス,脱水症などが原因で死亡する。…

※「完全飢餓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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