世界大百科事典(旧版)内の官営三池鉱山の言及
【三池炭田】より
…三池の石炭は1469年(文明1)ころ稲荷山(とうかやま)で発見されたのが最初と伝えられているが,開発は江戸時代中期以降のことで,三池藩が稲荷山を経営し,さらに嘉永年間(1848‐54)に生山(いけやま)を開坑し,柳河藩は享保年間(1716‐36)に平野山を開坑した。両者の経営は炭山の境界をめぐって争いがたえず,1873年(明治6)すべて官収され,官営三池鉱山が発足した。開発が本格化するのは76年以降のことで,イギリス人ポッターの指導のもとに炭鉱の近代化がすすめられ,日本における最有力炭鉱に成長した。…
※「官営三池鉱山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」