世界大百科事典(旧版)内の官途名の言及
【成年】より
…平安時代以降,公家,武家の元服,加冠作法については《西宮記(さいぐうき)》《江家次第(ごうけしだい)》や公家日記,武家の記録に,儀式次第が記述されており,特に武家の元服にあっては,烏帽子親の諱(いみな)をもらって改名する慣行が平安時代に成立していた。都市や村落における烏帽子着ののち,成人したものは,兵衛,衛門,大夫などの官途名(かんどな)を名のることが慣行の一つとされており,これらの官途名は家に付属して固定化し,江戸時代には屋号として固定し伝承されてゆく。一人前成年式【仲村 研】
[法律上の成年]
民法で用いられる概念であって,法律行為を単独で有効に行うことができる最低限の年齢をいう。…
※「官途名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」