《定家十体》(読み)ていかじってい

世界大百科事典(旧版)内の《定家十体》の言及

【和歌十体】より

…最初に10世紀末から11世紀ころの壬生忠岑作とされる《忠岑十体(ただみねじつてい)》(偽書説もあり)があって,主として審美論的基準で古歌体,神妙体,直体,余情体,写思体,高情体,器量体,比興体,華艶体,両方致思体を立てたのに始まる。後の書では藤原定家(仮託書とも)《定家十体》が,より内在的に表現論的立場で鎌倉期和歌批評の基本概念を盛りこみ,その立場は定家に仮託された歌学偽書群に継承され,尊重された。【近藤 潤一】。…

※「《定家十体》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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