定量的沈降反応(読み)ていりょうてきちんこうはんのう

世界大百科事典(旧版)内の定量的沈降反応の言及

【抗原抗体反応】より

…(2)絶対量の定量法 抗原と抗体が過不足なく反応する最適比のもとで得た沈降(殿)物中の窒素またはタンパク質量を化学的に測り,それから加えた抗原の量を差し引くと,用いた抗血清中の抗体の量をCGS単位で求めることができる。この方法は定量的沈降反応といわれ,抗体含量既知の抗血清を用いれば試料中の抗原量の測定も可能であるが,複雑な操作をすれば抗原過剰,抗体過剰域での測定も可能である。その後,各種の反応形式(単純免疫拡散法,沈降物の比濁比朧(ひろう)法,定量的免疫電気泳動法,放射免疫測定法,酵素免疫測定法,IgE量やIgE抗体量の測定法)による感度の高い方法が開発され,抗原や抗体の絶対量が測定され,それによる疾患の診断,治療効果の判定等に役立っている。…

※「定量的沈降反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android