実盛伝説(読み)さねもりでんせつ

世界大百科事典(旧版)内の実盛伝説の言及

【斎藤実盛】より

…平安末期の武士。越前の住人でのち武蔵国長井に移り,長井斎藤別当と称した。源氏の家人として為義に仕え,保元・平治の乱では義朝軍に加わった。のち平家に属し,富士川の戦(1180)では東国の案内者として平氏軍に加わって東下したといわれる。1183年源義仲追討のため北陸に下ったが,加賀篠原で手塚光盛に討たれた。享年50余歳とも60余歳とも,また70余歳ともいう。【飯田 悠紀子】
[伝承]
 加賀国篠原の合戦に死を覚悟した実盛が,故郷に錦を飾るべく大将維盛の許可をえて大将にふさわしい赤地の錦の直垂(ひたたれ)を着用し,老齢をかくすため白髪を黒く染めて奮戦した話は最も有名。…

※「実盛伝説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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