客女(読み)きゃくじょ

世界大百科事典(旧版)内の客女の言及

【客】より

…さらに主家に傭われて働く〈傭客〉,土地を失って豪族や地主の小作人となる〈田(佃)客〉や〈荘客〉,はては衣食を支給される代りに労働の成果をすべて主家に取られる〈衣食客〉まで現れる。唐代には奴婢の上の上級賤民の女性を〈客女〉とよび,均田制崩壊後には土地をもたぬ小作人や商人の家は〈客戸〉とよばれる。客はこのような低い身分のものも指すが,一方でその原義も失われない。…

【部曲】より

…その中に主家の家兵として軍事に従う者があり,それを部曲とよんだことから,部曲の語が賤民を意味するようになった。部曲は男子の呼称で,女子を客女というのは主家から衣食の供給を受けて隷従する,いわゆる衣食客に由来するという。唐代法上の部曲・客女は,独立した戸籍をもたず主家に附籍され,移転の自由がなく,罪を犯した場合良人よりも刑が重かったが,一方奴婢とは異なって財産とみなされないので売買の対象とはならず,良人の女をめとることができた。…

※「客女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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