寄生的情実主義(読み)きせいてきじょうじつしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の寄生的情実主義の言及

【情実任用】より

…しかし名誉革命(1688)後においては,市民階級と国王および一部貴族との間の官職に対する支配権の争奪を背景として,国王が官職の提供や年金の給付によって議員を懐柔する〈買収的情実主義〉という特色をもつようになった。その後官職に対する任用権を議会が掌握するに至った後には,貴族階級の相互救済機関ともいうべき性格を帯びた〈寄生的情実主義〉も登場した。やがて18世紀の進展とともに,責任内閣制度が発足し,政党政治の時代になると,選挙運動の代償として官職や年金を与える〈政治的情実主義〉が台頭してくる。…

※「寄生的情実主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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