密植機械化桑園(読み)みっしょくきかいかそうえん

世界大百科事典(旧版)内の密植機械化桑園の言及

【クワ(桑)】より

…生育期間中の管理としては,施肥,除草,病虫害防除や株直しなどがあるが,近年,固形肥料,除草剤および防除薬剤の散布などは機械によって行われるようになり,また,収穫法も個々の葉を摘む摘葉収穫から枝ごと刈り取る条桑収穫にかわり,管理や収穫に要する時間は著しく短縮された。最近では,苗木の植えつけから収穫までの期間を短縮することと,バインダーによって収穫能率を高めることを目的とした密植機械化桑園の造成が普及するようになった。
[病害虫]
 クワの病気のおもなものには,萎縮病,紫および白紋羽病,縮葉細菌病,枝軟腐病,芽枯病などがある。…

【桑園】より

…枝を剪定(せんてい)する刈桑仕立てには主幹の高さにより根刈仕立て,中刈仕立て,高刈仕立てに区分されているが,10aあたりの植付け本数は根刈仕立ての桑園では800本から1000本,中刈仕立てでは400本から600本である。近年,10aあたりの収繭量の増加と機械利用による条桑収穫労力の節減のため,10aあたり2000本から3000本を植え付ける密植機械化桑園の造成が行われている。また,沖縄など亜熱帯地域にも養蚕が導入されており,こんごも社会経済的な情勢の変化により,桑園立地の異動は続くものと思われる。…

※「密植機械化桑園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」