《富士野往来》(読み)ふじのおうらい

世界大百科事典(旧版)内の《富士野往来》の言及

【往来物】より

…そのため,これは古往来の代表として江戸時代を通じて寺子屋などで広く使用され,単独のものだけでも170回以上板行された。同じく室町初期には,1193年(建久4)に行われた富士野の巻狩りに材をとって,普通の書簡文以外のさまざまな文書の書式も収めた《富士野往来》があらわれた。これは書簡文形式をとらないもので〈往来〉と呼ばれた嚆矢(こうし)である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」