寛文の地押(読み)かんぶんのじおし

世界大百科事典(旧版)内の寛文の地押の言及

【津山藩】より

…彼は新規に津山城を築き,領内各地から商人,職人を集めて城下町を経営するとともに慶長検地を行い,また国衆の土着した土豪地主の懐柔に努め,頭百姓の格を与え,大庄屋,肝煎,庄屋などに取り立て,地方支配の体制強化に尽力した。しかし慶長検地は拙速ずさんであったため,次の藩主長継のとき検地の手直し,いわゆる寛文の地押(じおし)(地坪(じならし))を実施し,また平地に住む農民を丘陵に移転させて耕地の拡大を図った。97年(元禄10)の調査では,検地竿先の出目と新田畑の高繰入れによって,津山藩の内高は25万9327石余に達した。…

※「寛文の地押」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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