寡頭制の鉄則(読み)かとうせいのてっそく

世界大百科事典(旧版)内の寡頭制の鉄則の言及

【エリート】より

…モスカは,少数者は少数者であるがゆえに有効に組織されうるが,逆に多数者は多数者であるがゆえに組織されることが困難であり,その結果,少数者の支配を受けざるをえないとして,少数エリートによる多数者の支配を説いた(《支配階級》1896,英訳版1939)。また,ドイツの政治社会学者R.ミヘルスもモスカの影響下に,寡頭制の鉄則を説明する。ミヘルスはドイツの社会民主党を分析し,いかなる組織も少数の幹部に権力を集中することなしに,その規模を拡大することはできないとし,規模が拡大すれば必ず寡頭制的支配者を生みだすと主張した(《現代民主主義における政党社会学》1911)。…

※「寡頭制の鉄則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android