《対抗文化の形成》(読み)たいこうぶんかのけいせい

世界大百科事典(旧版)内の《対抗文化の形成》の言及

【対抗文化】より

…それらに媒介されて〈拡張された〉意識によって,テクノクラシーのもとで支配的な権威を与えられている〈客観的〉意識から解放された〈著しく個人至上主義的な共同体感覚〉に基盤を置くニューレフト(新左翼),ヒッピーコミューン生活者によって対抗文化は担われた。 〈対抗文化〉という概念を社会的に確立したローザクTheodore Roszakの《対抗文化の形成》(1968)によれば,その核心にあるのは近代合理主義のもたらした科学的世界観を相対化する,シャーマニズム的な世界観の導入だった。アメリカの文学的遺産からは,文明と物質主義を嫌い,ひとり森に入って〈貧しい生活と高い思索〉を実践した《ウォールデン》のH.D.ソローや《草の葉》で魂と肉体の合一を歌いあげたW.ホイットマンが呼びもどされ,彼らを再評価したビート・ジェネレーションのA.ギンズバーグをはじめとする詩人たちも活躍した。…

※「《対抗文化の形成》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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