世界大百科事典(旧版)内の対敵取引法の言及
【日米繊維交渉】より
…71年3月,アメリカ下院歳入委員長ミルズの支持を得て日本の業界がみずからの自主規制案を発表するが,これがかえって逆効果となり〈内政干渉〉としてアメリカ政府を怒らせてしまう。同年秋にはアメリカ側から,条件をのまなければ〈対敵取引法〉を発動して一方的に輸入規制をするという最後通牒が日本側に突きつけられる。結局,日本政府がそれをのむ形で両国間に合意が成立し,首脳会談2回,閣僚レベル会談2回,公式交渉9回にわたったこの交渉は,71年10月15日の仮調印をもってようやく終止符が打たれた(正式調印は1972年1月)。…
※「対敵取引法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」