世界大百科事典(旧版)内の対日屑鉄禁輸措置の言及
【鉄鋼業】より
… 戦時鉄鋼増産計画は,国家総力戦遂行のための〈生産力拡充計画〉の眼目として樹立されたものであったにもかかわらず,すでに普通圧延鋼材の生産は1938年の532万tをピーク(〈満州〉を含めると568万t)に減少傾向に陥った。とくにアメリカの対日屑鉄禁輸措置(1940年10月)は,いまだ屑鉄製鋼法を脱却しきれない日本鉄鋼業にとって決定的打撃となった。銑鉄の飛躍的増産計画も原料資源と輸送能力の両面から制約され,42年の458万tをピーク(〈満州〉を含めると614万t)に急速に縮小傾向に陥った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」