世界大百科事典(旧版)内の対称性の崩壊の言及
【反応拡散系】より
…さらにこの非一様性が種となって反応系を規定する境界条件や上の式には表されていない反応速度の非線形性などによって決まるパターンが形成される。この現象はすでに1930年代にオートマトンで有名なA.M.チューリングによって生物の形態形成のモデルとして提案されたもので,現在は〈対称性の崩壊〉とよばれている。この種のパターン発生の実際例としてはベロウソフ=ジャボチンスキーBelousov‐Zhabotinskii反応におけるパターン形成,生態系に見られるすみわけ現象などがある。…
※「対称性の崩壊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」