世界大百科事典(旧版)内の専用ダムの言及
【ダム】より
… 60年代に入ると,有利な水力地点が少なくなり,伸び続ける電力需要に対して発電原価の安い重油専焼の大容量火力発電が開発され,水力発電は負荷変動に対する即応性を利用するものに重点がおかれるようになって,揚水発電のダムが登場してきた。そして,ほぼ65年を境として,それまでの発電専用ダムから,洪水調節,都市用水をおもな利用目的とする多目的ダムの建設に主流が移ってきている。これらのダムは人口の多い都市への給水を対象とするため,地形,地質に恵まれなくても建設しなければならず,このため技術的困難を伴うばかりでなく,さらに水源地域と受益地域との利害の調整をする必要があるなどむずかしい問題をかかえているが,河川総合開発事業として,95年までに約380のダムが竣工している。…
※「専用ダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」