世界大百科事典(旧版)内の尊星王の言及
【北極星】より
…《北斗七星延命経》などは道仏混淆(こんこう)のあとをもっともよく示す宗教経典である。密教の北辰北斗信仰はやがて日本にもたらされたが,東密では北辰を妙見菩薩,台密では尊星王と呼び,北斗法,妙見供,尊星王法などと称する修法を盛んに行って,国土安寧,玉体安穏を祈願した。宮中では,平安時代以後,元日の四方拝に際して天皇みずから北斗の神号を称え,北辰に向かって属星を拝し,毎年3月3日と9月3日の両日には北辰に灯を献ずる御灯,北辰祭を行った。…
【妙見】より
…北極星を神格化したものといわれ,国土を守護し,災厄を除き,福寿を増益するという菩薩。尊星王,北辰菩薩ともいう。形像は一定しないが,二臂像,四臂像の形で,雲中に結跏趺坐する姿,青竜に乗る姿などに描かれる。…
※「尊星王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」