世界大百科事典(旧版)内の小イナオの言及
【イナオ】より
…アユタヤ朝ボーロムコート王(在位1733‐58)の宮廷でマレー人捕虜がジャワ伝来のパンジー・スミラン(イナオ王子)物語を語り,姉妹の姫がそれを詩劇に書いた。姉の作を〈大イナオ〉または〈ダーラン〉,妹の作を〈小イナオ〉と称したが,後者の方が秀作であった。《イナオ》は戦闘と恋愛の描写が多いイナオ王子を中心とする物語で,原本はアユタヤの陥落と共に散逸したが,ラーマ2世時代(1809‐24)王命により全面的に書き改められた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」