世界大百科事典(旧版)内の小チベットの言及
【ヒマラヤ[山脈]】より
…大部分は冷涼乾燥の荒地である。北西のラダックは,古くから小チベットと呼ばれ,チベット仏教(ラマ教)の世界であった。パンジャーブ・ヒマラヤからネパール・ヒマラヤにかけての主嶺以北の高地に,インド人からボテまたはボーティアと呼ばれるチベット人が住んでいる。…
【ラダク】より
…気候は冷涼乾燥で,中心都市レーLeh(標高約3500m)の年平均気温は5.5℃,年降水量は116mmにすぎない。レーを含む中部および東部地方は,気候,地形だけでなく,言語(チベット語),宗教(ラマ教)の点でもチベットと類似し,小チベットとも呼ばれる。山間オアシスでの小麦,大麦,ソバの栽培,山地での羊,ヤギの移牧が主たる産業にすぎなかったが,中印紛争まではインドと中央アジアまたチベットとを結ぶ中継交易で栄えた。…
※「小チベット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」