小堀常春(読み)こぼり・つねはる

朝日日本歴史人物事典 「小堀常春」の解説

小堀常春

没年:明和8(1771)
生年:元禄13(1700)
江戸中期の水泳小堀流初代。熊本藩士村岡伊太夫の次男。伯父小堀茂竹の養子となる。35歳で藩の水泳師範。はじめ踏水術といい,のち小堀流を称した。実父伊太夫は藩祖細川忠利以来奨励された水泳の師範だった。小堀流は常春が大成したため初代の名を得た。その著『踏水訣』『水練百合点』などは水泳書中最古のもの。特技は立ち泳ぎである。『踏水訣』には31カ条の注意があり,水に慣れる,足のつったときの直し方,遠泳法,物を持っているときの泳法など,基本から応用までがほとんど網羅されている。明治以後,武徳会遊泳術の主流となり,今日の泳法にも大きく寄与している。

(杉田幸三)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小堀常春」の解説

小堀常春 こぼり-つねはる

小堀長順(こぼり-ちょうじゅん)

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