世界大百科事典(旧版)内の小屯期の言及
【殷】より
…この貴族層の出現は,殷王の統治の障害となり,前13世紀初めの第19代盤庚は,貴族層を排除するため,それまでの政治的中心から,北の河南省安陽市北郊に都を移した(この地が当時殷とよばれたとする説があるが,確認されない)。これ以後,第30代帝辛(紂(ちゆう)王)が周によって滅ぼされる前11世紀後半までを後期(安陽市北郊の小屯村遺跡により,小屯期ともよぶ)とする。第22代武丁は,河南北部,河北南部,山西中・北部の異部族を攻め,これを西方に移動させ,王朝の勢力を西,北に拡大した。…
※「小屯期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」