小月氏(読み)しょうげっし

旺文社世界史事典 三訂版 「小月氏」の解説

小月氏
しょうげっし

前2世紀,月氏匈奴 (きようど) に追われて西遷した際,甘粛,青海両省の山岳地帯から,黄河上流に残存した勢力
その一部は先住チベット系羌族 (きようぞく) と混住してチベット化した。

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世界大百科事典(旧版)内の小月氏の言及

【月氏】より

…月氏の主勢力は西方に逃れ,パミール高原を越えてアム・ダリヤ流域に移動し,アフガニスタン北部のバクトリア王国(大夏)を征服した。中国史料は中国辺境に残留したものを小月氏,西方に移動した勢力を大月氏と呼ぶ。漢の武帝の使者張騫(ちようけん)はこの大月氏を訪れ(前139ころ),西方世界の珍しい情報を持ち帰った。…

※「小月氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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