世界大百科事典(旧版)内の小杭州の言及
【上海】より
…また長江河口には中州の形成がすすみ,崇明島の原型ができていた。
[青竜鎮]
唐代から発達してきた東南海岸との交易船は,長江下流の都市へも来航していたが,滬瀆の入江の奥にあった青竜鎮は,華亭県の外港として唐末より繁栄し,北宋には海運の管理機関である市舶提挙司も設けられ,〈小杭州〉と呼ばれるほどであったという。しかしデルタ全体が上流からの土砂と,海潮の逆流により土砂が堆積して水深が浅くなりだし,南宋時代には青竜鎮付近での船舶の航行が困難になったため,滬瀆の下流,長江口に近い上海が,新しい基地となった。…
※「小杭州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」