世界大百科事典(旧版)内の小租戸の言及
【台湾[省]】より
…佃戸は墾戸の支配を受けたが,その身分的隷属関係は比較的稀薄であり,また彼らは草分け農家的性格をもっていたから,新移住者が増加してくると自己の耕作地を他の小作農(現耕佃人)に転貸し,しだいに地主化していった。このため,年貢を分けて,佃戸が墾戸に納めるものを大租,現耕佃人が佃戸に納めるものを小租というようになり,台湾の農村社会は墾戸(大租戸),佃戸(小租戸),現耕佃人の3階層に分化し,このうち佃戸の地位がしだいに向上していった。 行政組織についていうと,台湾は初め福建省に隷属する台湾府として取りあつかわれ,台南にその官衙があった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」