世界大百科事典(旧版)内の尼拘律樹の言及
【バニヤン】より
…変種には葉が付根のところで上方に反り,ロート状を呈するものがあり,これはクリシュナがカップに使ったためと伝えられている。 サンスクリット名は〈ニヤグローダnyagrodha〉といい,〈尼拘律樹(にくりつじゆ)〉と音写されるが,これは〈下に向かい生長する〉を意味し,気根の特徴をとらえている。また広大にひろがる姿は〈あまねくいっさいを覆う〉菩薩の菩提心のたとえに用いられ,一方では〈形も定まらず,始まりも終りもない〉輪廻の象徴ともされる。…
※「尼拘律樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」